こどもの矯正for Kids

for Kidsこどもの矯正

こどものマウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)

マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)は、永久歯が生え揃う前のこどものためのマウスピース型矯正装置です。アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した矯正装置で、日本では2018年夏から導入されています。

こどものⅠ期矯正(乳歯と永久歯が混在する時期の治療)では、顎の骨の成長を利用してかみ合わせを改善したり永久歯が正常に生えるよう、スペースを用意します。さらにその後、おとなと同じようなⅡ期矯正治療を行います。

従来、Ⅰ期矯正では、拡大床矯正装置や顎外装置、ワイヤー矯正などさまざまな矯正装置が使われてきましたが、マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)では、基本的ワイヤーなどの矯正装置は使わずマウスピース型矯正装置のみを使います。

ワイヤー矯正のように矯正器具が目立たず、まわりの目を気にすることなく治療を進めることができます。
(インビザライン・ファースト)は、永久歯が生え揃う前のこどものためのマウスピース型矯正装置です。アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した矯正装置で、日本では2018年夏から導入されています。

治療を始めるタイミングは、お子さんお一人お一人によって様々です。ただし、骨格の成長を利用した矯正治療は、成長期にしか行えません。
お子さんの歯並びが気になったら、すぐに矯正治療を考えていなくてもぜひ一度当院までご相談ください。ご一緒にお子さんの状態を確認し、適切なタイミングを考えていきましょう。

※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

インビザライン・ファーストのメリット

01 見えない・目立たない

心身の成長過程にあるお子さまにとって、不正歯列とそのコンプレックスの解消に際して見えない・目立たないことは治療への抵抗感を少なくしてくれるメリットがあります。

02 治療中心ではなくライフスタイル中心に治療

マウスピース矯正では通院回数は1・5か月~2か月に1度程度ですので習い事へ通ったり、お友達と遊んだりとお子さまのライフスタイルに合わせた治療が可能です。

03 治療中のケガのリスク低減

ブラケットとは違いマウスピースですので、学校の体育やスポーツ、遊んでいる際に転んでしまったり、球技の際の接触などでお口の中を切ってしまうといったことのリスクが少ない。

04 教育としての観点

お子さまご自身がマウスピースを管理することで歯並びと口元がキレイになっていくプロセスには『規律』を身につけさせたり『自己肯定感』を育んでいくことも期待できると考えています。

子どもの歯列矯正(小児矯正)とは、大人の矯正のように負荷をかけて動かすというより、あごの成長をコントロールすることで、歯並びを整えていくという考え方になります。
また、乳歯と永久歯が混在しているお子様の口内環境は、成長に合わせて変化していくため、それをふまえた上で、矯正治療を行うことが大切です。

年齢別におけるインビザラインの治療

  • こどもの1期矯正
    小学生:6才臼歯(第一大臼歯)と前歯4本の永久歯が生えている年代

    顎の骨の成長を利用してかみ合わせを改善したり永久歯が正常に生えるよう、スペースを用意します。従来、1期矯正では、拡大床矯正装置や顎外装置、ワイヤー矯正などさまざまな矯正装置が使われてきましたが、マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)では、基本的にワイヤーなどの矯正装置は使わずマウスピース型矯正装置のみを使います。(インビザライン・ファースト)は、永久歯が生え揃う前のこどものためのマウスピース型矯正装置です。アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した矯正装置で、日本では2018年夏から導入されています。ワイヤー矯正のように矯正器具が目立たず、まわりの目を気にすることなく治療を進めることができます。
  • こどもの2期矯正
    中、高校生:全て永久歯が生え揃い、12才臼歯(第二大臼歯)が生えてくる頃

    永久歯が生え揃ってから行う矯正で、成人矯正と同じです。顎骨の成長が順調である場合や、小学校高学年から中学生(12~14歳)で矯正を始める場合は、1期治療なしで2期治療(いわゆる成人矯正)から矯正治療を始めることもあります。
  • 成人矯正
    成人:12才臼歯(第2大臼歯)、おやしらず(第三大臼歯)も含めて、全ての永久歯が生えてくる頃

こどもの矯正治療のメリット

  • point1
    指しゃぶりや口呼吸などの悪い習慣を見直すことができます

    歯並びを悪くする原因として、生活習慣や癖が挙げられます。矯正治療をする際に、お子様の習慣を見直すきっかけになり、お子様自身の意識も高められることが期待できます。
  • point2
    抜歯の可能性を減らすことができます。

    あごを広げ、あごの成長を正しい形に促す事で、不必要な抜歯の可能性を減らす事ができます。例えば、永久歯に全て生え変わった後に矯正治療をすると2~4本の永久歯抜歯が必要の症例もありますが、乳歯と永久歯が混在するⅠ期から矯正治療を行うことで、抜歯することなくで治療できることが期待できます。
  • point3
    装置をつける期間の短縮

    こどもの頃に矯正する事で、永久歯に生え変わってから矯正が必要となった時でも、治療期間を短くすることができます。
  • point4
    あごの曲がり程度を整えます

    あごの成長期において、咬み合わせが正しくない状態を放置していると、あごが縦横にずれて変形することがあります。あごは成長が終わってからの治療は外科手術を伴うなど難易度があがりますが、Ⅰ期から治療をすることで、バランスのとれた偏りの無いかみ合わせになり、あごの変形も抑えられる可能性が十分にあります。
  • point5
    歯やあごへの負担を軽減します

    早期に歯並びを改善する事によって、咬み合わせが原因の歯のすり減りや、歯ぎしり、顎関節症などのあごへの負担を減少させます。歯並びは全身のバランスにも影響すると言われていますので、矯正治療でその影響を減少させることが期待できます。
  • point6
    虫歯や歯周病のリスクを減らします

    歯並びが悪いと、食べかすが詰まったり、歯磨きしても磨き残しがでたりして、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯並びを整えることで、セルフケアもしやすくなります。
  • point7
    コンプレックスの軽減が期待できます

    お子様の心の健康を保つためにも重要な要素だと考えています。思春期になると、自身の外見が気になり始めます。子どもの頃から早めに目立つ部分の歯並びを改善する事によって、コンプレックスを軽減し、健全な精神発達の環境を整えてあげる事ができます。

お子様の歯並びをチェックしてみましょう

「うちの子の歯並びは大丈夫」という場合も、しっかり確認してみましょう。

  • 上顎前突

    俗に『出っ歯』と呼ばれるものです。上顎が成長しすぎ、または下顎が上顎よりも奥に引っ込んでいる状態の事です。
  • 下顎前突

    『受け口』と呼ばれるものです。骨格的に下顎が大きい状態の事で、上下の前歯が、前後逆に噛んでいる『反対噛合』になる場合もあります。
  • 開咬

    奥歯をぐっと、しっかり噛んでも前歯が噛み合わず、上下の歯に隙間ができてしまう噛み合わせのことです。
  • 叢生

    『八重歯(やえば)』と言われるもので、歯が生える場所が足りない、または歯がデコボコに生えている状態のことを指します。歯が正面を向かずにねじれて生えている場合もあります。
  • 上下顎前突

    外見からでも口元が出ているように見える状態です。上顎と下顎の両方が前方に突き出ている状態の事です。
  • 過蓋咬合

    下の歯列が上の歯列に覆ったような状態で見えなくなってしまっていることをいいます。
  • 交差咬合

    前歯と奥歯をくっつけた際に、左右にいずれかの奥歯か前歯が横にずれている状態です。
  • 正中離開

    いわゆる「すきっ歯」のことで、歯と歯の間に隙間ができてしまっている状態をいいます。
  • 切端咬合

    上下の前歯がまっすぐに生え、先端がちょうど合わさっている状態のことを指します。

一般的なリスクや副作用について

  • ・最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
  • ・歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  • ・装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • ・ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ・ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  • ・様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  • ・矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • ・治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並ぴが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  • ・矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。